Gypsy Papa 's blog

夢追うパパの物語です

期間限定☆弟子入りの旅!!!

【動き出せば何かが起こる】

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今朝、リフレッシュがてらランニングに出掛けた。ら、とても綺麗な景色との出会いがあった。空と川が美しすぎて、ランニングではなくほぼほぼお写んぽになったが、「はあ。なんて素晴らしいんだ。こんな綺麗な空眺めたのひさしぶりだなああ。俺、ちっぽけだなああ」などと思いながら走る。いや、歩く。そんな景色とも相まって、道行くおじいちゃんおばあちゃんとの挨拶が気持ち良かった。


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【巡り巡るご縁】

妻の里帰り出産と、私の埼玉や静岡への出張が重なったことで、現在石川県にて一人暮らしをしている。

実は今回のお盆休みで、妻と息子がこちらに戻ってくるという計画を立てていた。お盆の繁忙期を避けるため、先週1週間はお仕事をして、昨日から来週の月曜日まで休暇をいただいた。今夜、フェリー「さんふらわあ」で、鹿児島から大阪まで妻の車を乗せて船旅をし、私が明日の朝電車で大阪へ向かい、合流して石川県まで車で帰ってくる、という予定だった。そう。過去形である。つまり、なし得なかった。笑


昨日は午前中に免許更新を済ませ、コーヒーの無料チケットを握りしめ、読書に没頭するためにカフェへ向かった。そのとき妻から着信があり、一言目で衝撃を受けた。「フェリー欠航になった‼️」まじか!やはり!、、、まじか!!とちょっと荒れた。笑

実は、台風がドンピシャのタイミングで来ており、数日前に妻とも話していた。波の高さを調べ、10m程の大波だということが分かっていたので、二人してこりゃダメだな!とは話していた。しかし、一年ぶりに家族で暮らせる環境が目の前にあり、ワクワクドキドキ、楽しみじゃないわけがない。

分かってはいたものの、もともとほぼ皆無の可能性を信じていた自分がいた。


結局今後の妻たちの移動スケジュールを考えていて、読書も数ページしか進まなかった。お腹もすいてきて、おうちに帰り、虚無感に襲われ何もやる気が起きないタイムが過ぎていった。時計を見ると午後3時。「おいおい、せっかくの休日をゴロゴロすごすのかい?!」ともう一人の自分が囁いてくる。こんなときはとりあえず思いきり動いてみるといい的なことを、以前タレントの武井壮さんが言っていたのを思い出した。おし!と感情に抗い、「死ぬほど腕立てふせをしよう」と決めた瞬間に腕立てふせを始めた。当然死ぬほどできるわけもなく、途中で力尽きる。しかし、アドレナリンが出ているのか、先程よりも気ダルさが無くなっていて、少しパワーが溢れちゃんな感覚を覚える。その流れで読みたかった本を読み進める。次第に眠たくなってきて、再び腕立てふせタイムへ突入した。そのサイクルを数回繰り返していくうちに、パワーが回復した。


今回、作家で旅人の高橋歩さんの本を読んでいた。


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僕が高橋歩さんの本に出会ったのは、18歳の頃。現在の仕事に就いてすぐだった。遊びごころがたくさん盛り込まれた、リアルな表情の世界中の子供たちの写真。そんな素敵な写真と、真っ直ぐで型破りな言葉たちが、世間知らずで身のほど知らず、夢と希望と不安を握りしめた18歳の内気な青年の心に突き刺さったのを、今でも鮮明に覚えている。

それから高橋歩さんの本を買い集め、本人に会ってみたくて大阪まで講演を見に行ったこともあった。高橋歩さんの影響で、本や写真、言葉や文章に興味を持ち出したと言っても過言ではない。



先日、BOOKOFFに本を売りに行ったときにふらっと他の本をみていたら、この本に出会った。まだ見たことのない作品があったのか!と即買い。お小遣い生活でなかなか切り詰めた生活をしている現在。しかし私は、どんなにお金がなくても本は躊躇せずに買おうと決めている。いいなーと思って買わずにいると、少ししたら本の題名も作者の名前も思い出せず、もう一生出会えないだろうなーと思った経験が多々あったためである。何より、かっちょいいなーと思うその人が伝えたいと思っている知識や経験、人生を知ることができる。かなり一方的ではあるが、こんだけあなたの考え方知ってるんだよ?こんなに会話してるんだよ?もはや友達じゃん!という感覚さえある。



今回腕立てふせをしつつ読み進めていた中で、『ピンときているのに、なんだかんだと理由をつけてやらないのは、自分で自分の可能性を潰しているのと同じだ。「もう後戻りできない」という状況を作って、目をつぶってダイブ。その緊張と恐怖が、自分を大きくするんだと思う。』という文章があった。

今の自分、これまでの自分そのものだな。と思った瞬間、動き出した。



以前からご縁があり、いろいろな知識や経験談を教えてくれる革職人さんがいる。石川県内のシシトルレザーというSHOPだ。その職人さんが作る、心のこもったセンスのいいモノに初めて触れたときに、一目惚れした。その方は12年のサラリーマン生活からドロップアウトし、趣味で続けていたレザークラフトで30歳の時に起業した。話をしていて、考え方や感じ方、境遇やビジョンが自分と重なることが多々あった。それはその職人さんも感じたことだという。



台風の影響で、家族がこちらに来るのが延期になった。つまり、まるまる1週間、全て自分の自由時間になった。この貴重な時間を普通に過ごすのか?人生でとびきり最高の時間にするのか?そう考えたときに、僕は後者を選んだ。


とりあえず、電話で話すより直接直談判した方がこの気持ちは伝わるだろうと思い、車を飛ばして会いに行った。
ひととおり事情を説明し、勇気を出してノリと勢いで「1週間まるまる時間ができたので、何かお手伝いさせて頂けませんか?犬の散歩でも掃除でも何でもいいので。本物の職人さんの仕事を実際に見てみたくて。邪魔になるとは思うのですが、邪魔にならないように息止めますので。僕も将来的に革細工をひとつのお仕事として確立させたいです。上手くなって、将来的に自分のブランドを持って、ネットとリアルで世界中に販売したいという夢もあります。このままじゃダメだと思って、上司に仕事辞める意向があることも伝えました。」と話した。


最後の、今の仕事を辞めるという選択をしたことが、心にぶっ刺さったらしく「まじか!!辞めるって言うたんか?!それはすげえ覚悟やな。、、、、、、そうか。わかった。明日から、昼からおいで。」との返事をいただいた。


ということで、期間限定、1週間の革職人の見習い生活が決まった。


実際、つい先日、職場の上司に辞める意向を伝えたばかりだった。結婚もして、子供も産まれ、最近ひとつ出世もした。でも、だからといってこれから定年まで自分に合わないと思う環境で愚痴を言いながらだらだら生きるのは、命を無駄にしすぎだという考えに至った。しっかり者の妻には大反対されると思っていたが、理解してくれた。妻には、本当に感謝している。
環境のせいにして終わりたくない。自分で環境を変えるまでだ。死ぬときに勇気がなくてやらなかったことに対して後悔するような人生を歩みたくない。大人になっても自分の時間を使って夢が叶うよというメッセージを、子供たちに伝えたい。いろんな考えから、自分で自分の退路を絶とうと決断した。




現在時刻 午前10時過ぎ。あと数時間後には、夢へ近づく自由時間がスタートする。


革に興味を持っていたことも、サーフィン仲間の先輩が革細工の道具を貸してくれたことも、これまで自分の時間を使って革細工をコツコツ進めていたことも、シシトルレザーの職人さんと出会ったことも、仕事を辞める決断をしたことも、台風でフェリーが欠航になったことも、すべてがご縁で繋がっていて、すべてが自分の人生なのだと思う。


背中を押してくれた高橋歩さんのコトバに感謝を込めて、最高の休暇を過ごそうと思う。



夢に向かって。



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放浪の旅は続く。。。