Gypsy Papa 's blog

夢追うパパの物語です

動け、自分。

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僕の学生時代は部活に明け暮れていた。


小学3年から野球を初め、毎日練習して、土日もたくさんの大会で県内外を回っていた。

野球で私立の高校に行くことが決まった僕は、周りの仲間が受験勉強をしているときも野球の練習をしていた。高校入学後は、親元を離れて初めての寮生活ということもあり、さらに野球に力を入れた。朝練、そして夕方から夜中まで。まさに野球漬けの生活。



三年生になり「さあ、進学しようか就職しようか」という時期になった。これまで将来のこと、仕事のこと、大人の世界のことなどぼんやりとしか考えていなかった僕は、本当に自分のやりたいことがわからなかった。今まで、どうしたらもっとヒットを打てるか、守備や送球が上手くなるか、どうしたら試合に勝てるか、いいチームを作れるか、はたまたどう学校を楽しむか、笑いをとるかということしか考えていなかった。



将来の夢は?という質問が一番苦痛だったのを今でも鮮明に覚えている。きっと、僕みたいな感覚で悩んでいる子は数えられないほどいるのだと思う。さんざん考えた結果、いくら悩んでもやりたいことが見つからない理由として「世間を知らなすぎる」
ということに気がついた。確かに、知らないことの中から選べと言われても無理な話だ。



周りのほとんどは大学や専門学校に進学した。僕の親はサラリーマンで、姉は専門学校に行っていたため、金銭面で苦労しているのは知っていた。そんな中、大学に進学したらいろんな経験はできるかもしれないけど、自分の性格からして遊んで終わるのだろうと思った。いろいろ悩んだ結果、僕は ''とりあえず'' 就職して、働いてお金を貰いながら世間勉強してやりたいことを見つけようと決めた。



運良く自分が選んだところに就職できた。就職して最初の頃は初めての給料に胸が踊った。その頃は、見聞を広げる意味でも、大人の世界を全部知りたい!全部体験したい!と遊び回った。いろんな経験をしていく中で、最高の仲間や先輩後輩と出会えた。逆に、人を人とも思わないような扱いをする人達や、組織の悪いシステムや決まりごとなども知るようになってきた。給料もらって酒飲んで女遊びしてパチンコしての繰り返し。ものすごい不満や不安、ストレスを感じながら、浪費することで一時的にストレスを解消していた。それなりに楽しいけど、お金は貯まらないし、なんで嫌な人達と嫌な仕事を我慢してやってるんだろう?


こんな自分じゃダメだ!ここにいてはダメだ!人生がダメになる!もっと知らない世界がたくさんあるはずだ!もっと動かなきゃ!という思いがつのり、行動範囲も広くなっていった。引っ込み思案で人見知りだった性格も、その頃にいろんな人に会いに行ったりインタビューしたりしたことで解消された。本も少しずつ読むようになって、いろんな人達のいろんな考えを欲するようになった。








今はどうだろう?
確かに、いろんなもの見て、いろんなこと聞いて、少しずつ経験を積んで、結婚して家族が増え、やりたいことを少しずつ生活に取り入れて、革細工などで価値を生み出せるようになってきた。



成長はしてる。でも生き方は5年前のあの頃と変わってない。ずっとお金のストレスを抱えているし、具体的な収入方法も変わっていない。根本的なことを変えていかないと、5年後もきっと変わっていないのだと思う。今の仕事辞めようって文句言って、ストレス抱えてるんだと思う。


現実は、
・月給のみ
・権利収入なし
・お金の増えるシステムもなし

これからは、
・収入方法を考えたアクション
・嫌いなこと→好きなことへシフト
・見聞を広げ、専門性を磨く



人生に正解は無いからこそ、自由で複雑なのだと思う。



僕の性格上、焦ったら潰れる。
生きていることに感謝して、大切なものだけを握りしめて、一歩一歩進んでいく。大器晩成の男だと自分に言い聞かせ、たくさん種を撒いて、下に下にと深く根を伸ばし、力を蓄えようと思う。

今が終わりじゃない。成長している途中。年齢も関係ない。おじさんでもおじいさんでも、飛び込む勇気と情熱を持ってどんどんチャレンジしている方々がたくさんいる。矢沢永吉さんも「どの時代もやる奴はやるし、やらない奴はやらない」と言っていた。



なりたい自分を思い描き、命を燃やして動き回ろうと思う。





放浪の旅は続く。。。